天使のララバイ
結局学校をサボったあたしは夕飯を作るため、キッチンに立っていた。
昼御飯は抜いてしまったため、かなりお腹が減っている。
材料を一通り取り出したあと、あることにはっと気づいた。
「天使ってご飯食べるわけ?」
「もちろん食べるよー。
基本的に人間とそんなに変わらないからね」
「ふーん」
「反応うすっ」
またその返答。
冷めてるとでも言いたいのか。
まぁその通りなんだけど、改めて言われるとイラッとくる。
なんだか、天使といると昔の自分に戻ったような、そんな感覚になるな。
『感情』を人並みに持ったあたしはいつ以来だろうか。
こんなにまともに驚いたり、イライラすることはある一件を除いてなかったはずだ。
なんか、調子狂うなぁ。