天使のララバイ
「はぁ?」
拍子抜けした。
変態じゃなくて変人…いや、変天使?
子守唄で寝れる17歳がどこにいると言うんだろう。
「ねぇ、僕の正体はなんだっけ?」
あたしが考えているとアキはベッドの端に腰掛けて、足をぶらぶらさせて楽しそうにして言った。
「天使」
あたしは面倒くさそうに呟く。
だからなんだって言うんだ。
「あったりー!
じゃあさ、こういう時こそ天使の力使ったらいいと思わない?」
「はぁ?」
「だからー、天使の力を使って眠らせてあげるって言ってるんだよ!」