天使のララバイ


いきなり名前を呼ばれて驚いた。



あたし、名前なんかどこかにつけてた?

と思って思わず下を向いて制服を見てみたけど高校生の制服に名札なんてものついているわけもない。




「ねぇ柏木美憂ちゃんでしょ?あれー、間違ってないよね?」


危なそうだから関わるのはやめておこう。


そう思って、振り向かずに歩き出す。





急いでマンションに戻って、エレベーターに乗ってやっと一安心。


世の中おかしい人はたくさんいるものだ。




エレベーターは部屋がある7階まで誰も乗ることなくついた。



そして、自分の部屋の前まで来て絶句した。


「どーも」



< 3 / 51 >

この作品をシェア

pagetop