天使のララバイ


「楽しかったー」

家に帰ってくると同時にあたしはソファーにたおれこむように座った。

楽しくなんかない。


「あんたのせいで今日はストーカーされてる気分だったわ」


「明日も行こうかなー」
「来るな」


あぁもう。



「てか美憂ってさぁ、なんか僕といるときと感じ違うよね」

無邪気に笑ったアキは何気なくあたしの隣に座る。

ソファーのスプリングがギシ、と音を立てた。



「それはアキのせい」


「何それー」

あたしとは真逆だったから。

その性格と、天使という存在には不思議と好奇心がわく。


それを口に出すときっとアキは一人で色んな事を喋り続けるだろうから絶対に口には出さないけど。



そんなとき。

『ガチャッ』



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