【続】お前は絶対俺のもの
私がそう訊くと、
「え゛っ!?」
思い切りびっくりした顔をした陸。
なによぉ?
なんかブツブツ言ってるし……
陸はなかなか答えてくれない。
私がはぁとため息をついたとき、
陸が口を開いた。
「孝之かっこいいし…孝之に優しいことされたらアイツのほういっちゃうんじゃないかなー…って……」
真っ赤になって言う陸。
「あぁー!ごめん俺……」
顔を手でかくす。
「ちょー余裕ねぇ……」
その言葉と陸の顔に
心臓がドキンと鳴った。
陸……なんか……
「嬉しい……」
そんな風に思ってたなんて。
すごく嬉しいよ。
「私は絶対恩田先生のこと好きになんてならないよ。」
これは予想じゃない。
確信だ。