【続】お前は絶対俺のもの
そう言って笑った陸の顔をみて嬉しくなる。
だってそれって、
これからもっとたくさんの思い出をつくっていけるってこと。
それってすっごく幸せなことだよね。
「うん……」
なんとか泣きそうになるのをこらえてそう言った。
「ほら、もう遅いからそろそろ寝な?」
ぽん、ぽんと一定のリズムを刻んで私の背中をたたく陸。
そのリズムがなんだか心地いい。
小さいころ、こうやってお母さんに寝かしつけられたのを思い出した。
そうしてるうちにだんだん瞼が重くなってきて………
「おやすみ、風香。」
優しい陸の声をききながら幸せな夢の世界へと入っていった。