闇を照らす光


「…主だ。見つけた!!我らの、主だ!見つかったぞ!」


ある者の呪文により、誰かが声を上げた。


その声に。


彼らは目を見開いた。



その声を発した者は、ひたすら鏡を覗き込んでいた。


その鏡には。


牢に捕らわれ、胸には剣が突き刺さり、目を閉じた主の姿。



「我らの主が、捕らわれている」


「何故だ!…何故我らの主が!」


「誰が…、誰がこのような事を…」


「誰でもいい…、殺せ。我らの主を傷つけた者に生かす理由などない」


「そして、我らが主の元へ」



彼らは、怒りを胸に、鏡が映し出している世界へと向かった。



…見つけ出した、主のもとへ。


 
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