闇を照らす光
「来たね」
「じゃあ、行くとしますか」
陽菜が生徒玄関に着くと、さっきの三人組が待ち伏せしていた。
「どこに行くの?」
「それは着いてからのお楽しみ」
笑顔でウィンクされ陽菜は、背筋が身震いしたのを感じた。
外に出ると、外はどんよりと曇り、暗い灰色が広がっていた。
陽菜は大丈夫と美喜に言ったものの、外に出ると不安になり、そわそわしながらも三人の後に着いていった。
しばらく着いていくと、町外れの古い屋敷の前で三人は止まり、立ち入り禁止と札がぶら下がった壊れかけの門の中へ入った。
「ここって、立ち入り禁止じゃ…」
「いいから、さっさと行けよ!」
後ろにいた一人に背中を押され、不安を抑えながらも門をくぐった。