いちご

何て思いながら私は口にすることは出来ないで、ただ口をﾊﾟｸﾊﾟｸしていた。




『あはッ…！』

『は？！』


私は目を見開いた。



だってだってだってぇ～！！こんな見た目無愛想で、誰も寄せ付けないようなオーラの持ち主が笑ってる！！







『…おまっお前面白いな(笑)』


男は必死に笑いをこらえている様子だ。

面白いとか言われても正直あんま嬉しくないんですけど…




『何て言うか……くくくっ…行動が…ぶはっ！』




とうとう限界が来たらしい。男は急に吹き出した。


『なっ何？！』


当然のごとくいきなりのことだったから私は驚いた。


『あははは！悪りぃ悪りぃ。お前の行動が面白くて。』

『……。』


行動って…


『何だよ～。怒ってるんのか？』

『おっ怒ってないし！』



いや…
実際は結構ﾑｶﾂｸ…！だって人の顔見て笑うし！失礼にも程がある！




思いっきりブスくれた顔をした。そして、私は男の方から目を離そうと少し体を動かした。




そのとき――…