いちご
ガシッ!
男は急に私の両肩を掴み自分の方に私の体を無理矢理向けさせた。
『は?!!』
予想外の男の行動に驚き私は声を出した。
『……』
『……』
『……』
無視かい!!
だいたい何?!
この見つめ合ってる二人は!!意味が分かんないんですけど!
しかも、何なのこの男は!
人の顔をずっと見て何も話そうとしない…
はたから見たらこの状況って普通変だよね…(汗)
ガチャッ――…
やっやばい!誰か来た!
なのに…
いっこうに私の肩を掴む手の力を弱めない男。
いやいやいや…
人が来たんですけど!
『…あれ?歩もう帰ったのかな?』
!!
こっこの声は!
愛しの俊く―ん!