いちご


ガシッ!



男は急に私の両肩を掴み自分の方に私の体を無理矢理向けさせた。






『は?!!』

予想外の男の行動に驚き私は声を出した。

『……』

『……』

『……』





無視かい!!
だいたい何?!
この見つめ合ってる二人は!!意味が分かんないんですけど!
しかも、何なのこの男は!
人の顔をずっと見て何も話そうとしない…




はたから見たらこの状況って普通変だよね…(汗)













ガチャッ――…










やっやばい!誰か来た!



なのに…
いっこうに私の肩を掴む手の力を弱めない男。










いやいやいや…
人が来たんですけど!








『…あれ?歩もう帰ったのかな?』



!!




こっこの声は!







愛しの俊く―ん!





< 21 / 23 >

この作品をシェア

pagetop