いちご
―昼休み―

愛花とお弁当を食べていると圭が私達の所に来た。


『やっほ♪』

『あっ★圭遅いよ―』

『ごめん。ごめん。…それより大事な話って何??』

『あっ♪そうだったね★』


そう…
今から圭に“私が俊のことを好きになってしまった”ということを伝えなければならないのだ…





『…まじで!!』



それは愛花が全てを話終えた後の圭のリアクションだ。
なんとも表情豊かな人…



圭は本当にびっくりした!と言うような顔で話始めた。



『じゃぁ♪俺から歩にアドバイス★心して聞けよ!!』


なんだか上から目線の圭。
非常にムカツク…

でもこれも自分のためだと思い怒りを抑えながらも話を聞く。

『あのな,圭は今彼女はいないけど…』

『けど…??』

私と愛花は声を揃えて言う。

『あいつは,そ-と-モテる!!これは絶対忘れるな!…それと』

―ゴクリッ‥―

私は生唾を飲む。


『俊はそ-と-ニブイ…!だから積極的にアッタクしね-と歩の気持ちには気づいてくれないと思う……だから頑張れっ♪』


『ありがとう。あたしなりに頑張ってみるよ。』




そしてここで昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。


『じゃっ♪また聞きたいことあったら遠慮なく言えよ★』

『うん。ど-もありがと♪』

『ばいば-い♪圭★』

『おう!また後でな♪愛花』


そう言って圭は教室に戻って行った。



『よかったね歩♪俊くん彼女いないんだって♪』

『うん♪』




それから私達は次の授業が移動教室だったので教室を後にした。

廊下ではまだ何人かがざわついていた。




『もう,授業始まるのににぎやかだね。なんかあったのかな?』

と愛花が言う。
だがその理由もすぐに分かる。

前の方から一人の可愛い女の子が泣きながら走って来るのが見えた。


『あ-…あの子ふられちゃったのかな?』

愛花が可哀想と言うように呟く。

女の子が去って行った後何故かそこには圭とその横には俊?!


嫌な予感がした…



愛花が圭に近より話を聞く。
予感はみごとに的中…
でも一つの救いは俊があの子の告白を断ったということ。


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