それでも私は恋してる



「できたよ!」



そう言って先生に近づく。

ちょっと背中にピタリとくっついてみたり。

恥ずかしがり屋の私にこんなことをさせるなんて

愛の力は本当に凄い。



「お、ありがとう」

「見てていい?」



私は背中にくっついたまま先生に聞く。



「あぁ…」



私はその返事に安心して

料理の邪魔にならないように先生から離れていった。



「明…」

「っん?!」



突然先生の唇が私を襲う。



「…っ…はぁ…ふっ」



軽く舌を絡めるとすぐに先生は私から離れた。

私の体はそれだけじゃ足りない用で

私は自然に先生のシャツの襟をつかんでいた。



「明?」

「ごっごめん!」



私はパッと手を離しその場から離れる。



「別にいいけど。あんまり可愛いことするなよ?俺も我慢してるんだ…」



そう言うと先生は再びキッチンに向かった。



私ったらどうしたんだろ?

自分から先生を求めたりして///



考えれば考えるほど顔が赤くなる。

私はその顔のままずっと先生をみていた。





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