それでも私は恋してる
「ねぇ~起きてよ~」
布団にもぐった先生の体を私がゆする。
先生は何も言わない。
「機嫌なおしてよ~」
「別に…」
何が別にだ…
機嫌悪いくせに!
「ねぇ、怒ってる?」
「怒ってない」
「怒ってるんでしょ?」
「怒ってない」
「絶対怒ってる!だったらなんで布団にもぐったままなの?!」
私がそう言うと先生はばっと布団からでて
私の体を押し倒した。
「なっ何?!」
「怒ってない…」
そう言うと、先生は私の顔に近づき
二人の唇が重なった。
「…ふっ…」
それは本当に一瞬のことで
私は何が起きたのかすぐにはわからなかった。
「何なの急に?!」
「キスしただけです」
顔色一つ変えずに先生は答えた。
まぁなんでこんなに恥ずかしいことを
サラッと言ってしまうんだろう…