それでも私は恋してる
教室を出た私は
「何で咲はこういうことには鋭いの?
心臓いくつあっても足りないよ~(泣)」
1人ぶつぶつ言って歩く明の姿は
周りから見てなんとも不思議な光景だったろう。
そもそも何かを考えながら廊下を歩くことは危険だったみたい…
私が廊下の角を曲がった瞬間
ドカッ
ドサッ
何かにあたり私はしりもちをついてしまった。
痛たたた;
なんて私はドジなの?
なんかもう最悪~!
私はイライラしたせいか
何にぶつかったのか全く気づかなかった。
『おい…大丈夫か?』
ふと誰かの声が耳に届く。
その声が上から聞こえた気がした私は
そのまま上を見上げた。
///っ
その瞬間
私の顔に一気に血がのぼり
全身が熱くなった。
そして…今すぐに逃げ出したくなるほど
恥ずかしく
心臓はバクバクだった。