それでも私は恋してる
「おいおい…顔真っ赤だぞ?(笑)」
『まっ、真っ赤じゃありません!それから私はいつもこうですし、可愛いくもありません!!
先生だっていつもと違うじゃないですか!』
「何が?」
「いっつもは静かで、生徒に近寄るなオーラ出してるじゃないですか…」
そうなのだ
先生はあまり生徒を近づけようとはしない。
勉強以外のことは全く…
多分、こんなにまともに生徒と話すイメージは誰にももてないだろう。
「ふーん、神崎はそういう風に思ってるんだ…」
私の足首にシップを貼りながら先生は悲しそうに言った。
「思ってるんだとかじゃなく…あの、雰囲気がそうなんです!」
フォローのつもりで言ったものの
「そういう雰囲気なのか…」
さらに落ち込んでるように見える先生。
「先生落ち込まないでください」
「別に…」
周りは重苦しい空気に…
私はどうすれば良いかわからず
手当てしている先生をただ見ているだけだった。