それでも私は恋してる
「そんな落ち込むなって(笑)」
「落ち込んでません!!」
「本当に?」
「本当です!!」
先生ったら…からかわないでよ!!
何気に落ち込んでるんだから(泣)
それから私たちはたわいもない会話をたくさんして
それぞれ次の授業に向かっていった。
教室に戻るとすぐに
「明どこいってたの?
心配したんだよ?」
咲が私のそばに寄ってきた。
そっか…
咲にトイレ行くって言ったままだったんだ;
「あっ…えっとね…」
これ本当のこと言っていいのかな?
別に隠すようなことじゃないし…
まぁ、いいよね?
「足ひねっちゃって、先生と保健室に…」
「先生って?」
「あっ…幸教先生…」
なぜだか私は照れながら言う。
「あの幸教先生?」
「他に誰がいるの?」
「そうだけど…なんか話した?」
「そりゃ話したよ(笑)いつもと雰囲気違った」
「まじ?」
「なんかおちゃめだった(笑)」
「あの先生が?」
「そうだよ?」
「ふ~ん…」
そう言って咲は自分の世界へと入っていった。
この時咲が何を考えているかなんて
私には考えるよしもなかった。