それでも私は恋してる

お家




そんなこんなで1日はあっというまに過ぎた。

HRの時の先生はいつもの先生に戻っていて

笑顔なんて見せなかった。






「ただいま~」



誰からの返事もない。

それもそのはず、私は一人暮らしだから。



幼い頃に事故で両親を亡くし

中学校まで親戚に預けられていた。

今一人暮らしできているのも親戚の人のおかげで

家賃を出してもらっている。

大学生になる兄がいるが

東京で一人暮らしをしている。

年に一回会うか会わないかだけど私たちは仲良し。



「今日の先生可愛いかったな…///」



フフフッ



私は思わず思い出し笑いをしてしまった。

普段見せない素の先生を

私だけに見せてくれたような気がしたから。



「幸せだ~」



付き合えたわけではないのに

そういった先生が見れただけで十分私は幸せだった。





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