それでも私は恋してる



そして車は走りだす。



先生は何の迷いもなくどんどん私の住んでいるマンションに向かう。



あれ?

担任とは言えこんな迷いもなく行けるのか?

あっでも結構有名だしわかるのか?



自慢じゃないけど私の住んでるマンションはなかなか立派。

家賃もそれなりにするけど

もともと実業家の親戚は

女の子1人だからセキュリティーのいいところにしようと

そこにしてくれた。



「あの先生…私の家わかるんですか?」

「ま、まぁ…な。」





何だろうこのためらうような返事…

ちょうと引っかかったけど

担任だからだと思いき深く考えないことにした。



「それより神崎、今日は悪かったな?」

「ぜ、全然大丈夫ですよ!
それよりもなんで私なんですか?」



私はこの質問をしようかしないか迷ったが

ちょうど良い機会だから

聞いておくことにした。





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