それでも私は恋してる



「すみません;」

「謝らなくていいんだか…どうしたんだ?」

「いやその…」



その言葉と同時にエレベーターのドアが開く。



「着いたな。行くぞ」

「えっ?はい…!」



ってえっ?また先生も?


「あっ、ここです…はい?!」



私の声が響く。

でもびっくりしたんだからしょうがない。

だって先生は私の部屋の隣に入ろうとしてるんだよ?

びっくりせずにはいられないでしょ!



「知らなかったのか?」



先生は知ってたってこと?



「知りませんでした;先生は?」

「俺は知ってたよ」



やっぱり…

まさかお隣とは

いきなり過ぎませんか?



「まぁ、よろしくな!」



そう言って中に入ろうとする。



「あの先生!」



そんな先生を私は呼び止める。



「なんだ?」

「先生はいつもこんな感じなんですか?」

「こんな感じ?」

「その…こんな明るいんですか?」



私は遠まわしに聞いてみた。

この姿は私の前だけなのかと…




< 35 / 119 >

この作品をシェア

pagetop