それでも私は恋してる
「すみません;」
「謝らなくていいんだか…どうしたんだ?」
「いやその…」
その言葉と同時にエレベーターのドアが開く。
「着いたな。行くぞ」
「えっ?はい…!」
ってえっ?また先生も?
「あっ、ここです…はい?!」
私の声が響く。
でもびっくりしたんだからしょうがない。
だって先生は私の部屋の隣に入ろうとしてるんだよ?
びっくりせずにはいられないでしょ!
「知らなかったのか?」
先生は知ってたってこと?
「知りませんでした;先生は?」
「俺は知ってたよ」
やっぱり…
まさかお隣とは
いきなり過ぎませんか?
「まぁ、よろしくな!」
そう言って中に入ろうとする。
「あの先生!」
そんな先生を私は呼び止める。
「なんだ?」
「先生はいつもこんな感じなんですか?」
「こんな感じ?」
「その…こんな明るいんですか?」
私は遠まわしに聞いてみた。
この姿は私の前だけなのかと…