それでも私は恋してる



それからまるまる三時間みっちり勉強をした。

その後はご飯を食べてお風呂に入って

何も考えずに寝ることにした。







次の日も先生の態度は変わらない。

ただ冷たい…それだけだった。

そして私もまた先生を避けるようになった。

避ける理由なんてないのに…

嫌、あるとしたら私が



“傷つきたくないから”



私たちはあくまでも教師と生徒だし好きなのは私だけ。

最終的には私が傷ついて終わるだけ…

それが今の私には怖かったのだ。





放課後も昨日のように黙々と作業をし、やっと全部完成。



「先生できました」

「おお…ありがとう」



無表情のありがとう。



「どういたしまして。私帰ります」



私も負けじと無表情のまま返事をし帰る準備をした。



「神崎…」



そんな私を先生は呼び止める。





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