それでも私は恋してる
「何でしょう?」
「送ってく…」
その表情になんの変わりもない。
「悪いですから…」
そう言って帰ろうとすると
「待て!」
グイッ
?!
先生が突然私の腕を引っ張った。
「な、なんですか?!」
「悪い…とりあえず送ってくから待ってろ…」
「わ、わかりました」
先生が呼び止めたのにもきっと理由があるんだと思い
私は送ってもらうことにした。
「I LOVE YOU 君ともっといたい…
I LOVE YOU 君をもっと知りたい…」
思わず口ずさむ…
「うち何やってんだ?」
こんな時にのんきに歌を歌っている場合ではない。
「お待たせ」
「はい」
私たちは重い空気のまま先生の車へと向かった。