それでも私は恋してる
『何かあったのか?』
『はい?!』
突然の問に大きな声が出てしまう。
「大きなため息…」
先生気にしてたのか…
「あぁその…すみません」
「嫌、大丈夫だが、何かあったのか?」
この、言葉は私を傷つける。
何かあったのかって…
全部先生が原因ですよ!
何で気づかないんですか!
『先生のせいですよ…』
「え…?」
自分の言った言葉に先生はもちろん自分も驚く。
「いえ、何でもありませんから…」
「そうか…」
先生ももう、その話題には触れようとはしなかった。
それから5分ぐらいしてようやく目的地に到着。
“Rose”
お店の看板にそう書いてある。
「ローズ…バラ?」
「あぁ、ここは俺の知り合いが経営してるんだ。」
「知り合い…」
だから制服でも良かったんだ…
ってか知り合いってことは同い年?
28でこんな立派なお店を…
私は目の前にある建物を見てあらためて感心した。