それでも私は恋してる



「ご注文が決まったら呼んでくれ」

「あぁ…」



そう言いながらメニューを開く。



目の前には日本語じゃない言葉が…



えっと…何語ですか?

読めるわけないじゃん!



「どうした?」



そんな様子に気づいたらしく先生が尋ねてくる。



「えっとその…よ、読めません…(泣)」

「フフッ」



私の返事を聞くと何故か先生は笑う。



あ…あの笑顔だ…

私の大好きな笑顔



でも何で笑うの?!



「何で笑んですか!」

「嫌…可愛いなと思って(笑)」

「…っ///」



またそういうことを!

私の気も知らないで…



「からかわないでください!」

「別にからかってないが?」



じゃあ何ですか?

先生の考えてることがわからないよ(泣)



どんなに嬉しい言葉でも

今の私には傷つく言葉でしかなかった。




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