それでも私は恋してる
「そんなこというな…」
「えっ…?」
先生の顔はとっても切ない。
先生…
どうしてそんな顔するの?
「先生?」
「すまん…何でもない…」
もしかして少しは私を意識してる?
ちょっとは好きになってくれた?
「先生その…」
私は思いきって言ってみようかと思ったが
「言うな」
それを先生が止めた。
「言うな…今はまだ生徒と教師だ…」
「先生…?」
あぁ…
やっぱり気づいてたんだ。
だから冷たくしたんだよね?
きっと私が嫌いだから…
『ごめんなさい』
私はそう言ってレストランを飛び出した。
「おい、待て!!」
先生の言葉を無視してひたすら走った。
どこへ行くかなんてわからない。
ただ遠くへ
先生のいない
遠くへ…