それでも私は恋してる
それから2人の間に会話はなくなった。
静かな時間だけが流れていったんだ。
俺は一通り手当てを終え
「終わった…お前はこのまま授業が終わるまでやすんでろ…」
そう言って保健室から出て行こうとした。
「先生は…?」
黙っていた口から出た言葉に俺は少し驚く。
「何一緒にいて欲しいの?」
「いや…そういうわけでは…」
あきらかに嘘をついてる。
この時俺はもしかしたらこいつも
好きなのかもしれない
そう思い始めた。
だからこそ
「そっか、じゃあ俺は行くわ」
わざと保健室から出て行こうとした。
あいつが止めてくれるのを待ちながら。
『まっ待って!』
ほら止めた(笑)
「何?」
わざと不機嫌そうな顔で振り返る。
「あの先生!さっき言ったのは気にしないでください!
その…私はそういう先生好きですよ?///」
ドキッ///
おいおい…
ダメだろそういうこと言っちゃ…
俺は少し笑みを浮かべながら一歩ずつあいつに近づいていった。