それでも私は恋してる



「そんな落ち込むなって(笑)」

「落ち込んでません!!」

「本当に?」

「本当です!!」



頑固だな(笑)

本当は落ち込んでるくせに



そう言いたかったけど

言えるはずもなく

その言葉は胸の中にしまわれた。









そしてその日以来、ずっとあいつを見続けた。



そして関係もないのに手伝いを頼んだり



普通はおかしいと思うのに

何でお前は気づかないんだろう?



多分純粋だからだろうな。

俺の言葉を素直に受け止める純粋な心を持っていたから…









なのに…

その純粋な心を俺は傷つけた。



「クソッ!」



俺はそう吐き捨てまた走り出した。

あいつのいるところへ…




会ってどうするかなんてわからない。

ただ、謝りたかった。

そしてこの思いを伝えたかった。





あの時止めるんじゃなかった。

もしそのままあいつの言葉を聞いていれば幸せになれたかもしれないのに…




生徒と教師




その言葉が俺を邪魔する…








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