それでも私は恋してる



「そのさ…その続き聞かせてくれないか?」

「…えっ?」



私の頭は一気についていかなかった。

ようやくわかっても

先生は何をしたいのだろう

その疑問しか残らなかった。



「先生…なに言ってるんですか?あの時言わせてくれなかったのは先生じゃないですか…それなのに今さら!」



私はただ怒っていた。

先生は今さら何を私に求めているのだろう?



私は一歩一歩ドアに近づくように後ずさりしていた。



「先生…それを言ってどうなるんですか?それともちゃんと聞いてふりたかったんですか?大丈夫ですよ先生…私もう気にしてませんから…」

「神崎違うんだ!」



先生はそう言うけれど

一度狂った歯車はなかなか止まらない。



『何も違いません!!先生?心配しないでください。私ならもう大丈夫です。先生のことあきらめますから…さようなら!』



バタン!



私は先生にそう言ったあと勢いよく教材室から出て行った。

そして校門を出ると何故かそこには雅也がいた。

誰かを待ってるみたい…

いったい誰を待ってるのだろう?





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