それでも私は恋してる



「うぅっ…私も…すっ好きですっ」



私は感動のあまり涙を流しながらそう言った。

先生は私の涙を拭いもう一度抱きしめた。

私も先生の背中に手を回し温もりを感じる。

幸せってこんな感じなのかな

そう思った。



「明…」



初めて名前で呼ばれる。

私の顔は真っ赤っか。

名前で呼ばれるだけでこんなになるなんて

やっぱり変だろうか。



「顔あげろ…」



その言葉に私は素直に顔を上げた。



「ふっ…」



すると先生の温かくて柔らかいものが私の唇に当てられた。

同時に先生と私の舌が絡みつく。



「っん…はぁ…」



キスは初めてじゃないけど

こんなに幸せで激しいキスは初めて。



先生は私の頭をおさえながらどんどんと角度をかえていく。



「っは…せ…せん…せい…」



ようやく唇が離れ。

私はもう一度抱きしめられる。





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