それでも私は恋してる



「これ以上はヤバい…」

「へ…」



私はその言葉の意味がよくわからなかった。

ヤバいって何がヤバいのだろう?

私とのキスが嫌だったのだろうか?



「何がヤバいんですか?」



その言葉に先生は、はぁとため息をつき



「お前にはまだわからないよな」



そう言って私の頭をクシャクシャっと撫で



「風呂沸かしてくる」



リビングから出て行った。



「何よもう!」



私はそばにあったクッションをバシッと殴った。



“お前にはまだわからないよな”



もう子供扱いして!

どうせ子供だけどさ…



私は頬を思いっきり膨らませた。



ちょうどその時お風呂を沸かしに行った先生が戻ってきた。



「なーに、膨れてんだ?」

「べっ別に何でもありません!」



顔が赤くなるのがわかる。

全くなんで私はこんなにタイミングが悪いんだろ…



「言えよ」



先生がそう言いながら私の隣に座る。

そして私の膝を撫でた。



ゾック



変な電流のようなものが体に流れる。



「何するんですか先生?!」

「そんな驚くなよ…お前が素直に言わないからだぞ?」



だからって膝を撫でる理由にはならないでしょうが!

もしかして先生…

変態?!






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