それでも私は恋してる



「大丈夫だから」



先生はおさえていた手を離し

にっこりと微笑む。

するとさっきの怖さはどこかに消え

私は先生を受け入れた。



先生が私の胸に吸いつく。

チクッとまた痛いが走る。



徐々に先生の唇は私の胸の突起へと移動する。



「いやぁっ…先生…あっ」



変な声が出てしまう。

私はその声をおさえようと

口に手を当て必死にこらえようとした。



「おさえるな。声が聞きたい」



先生にそう言われたら手を離すしかない。

私は手を離した。



「ふぁっ…ふぅっ…先生…もぅ…だめっ」

「幸教」

「へ?」

「幸教って呼べ。それと敬語はやめろ。2人でいるときそうしないとお仕置きな」



命令系…

お仕置きって

私は恥ずかしいけどお仕置きはやだと思い



「ゆ…きの…り…」



先生の名前を呼んだ。



「合格」



先生はそう言うとにっこり笑って大きな手で優しく撫でてくれた。





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