それでも私は恋してる
「せっ…幸教?」
突然密着していた体が離れる。
私は何だか寂しい気持ちになった。
「風呂見てくる…」
「はい…じゃなくて、うん」
どうしたんだろう?
様子がさっきと違うような。
私は先生が気になったから
一緒にお風呂場についていくことにした。
「私も行く!」
「は?」
すごく嫌そうな先生の顔。
そんなに私といるのが嫌なのだろうか?
私は泣きたい気持ちになった。
「そんな悲しい顔するな。せっかく我慢してんだから」
「はい?」
先生…何言ってるの?
これが私の正直な思い。
「あぁ~もう!とりあえず待ってろ」
そう言われたらついて行けるわけがない。
全く先生の行動はよくわからない。
さっきはあんなに私を欲しがってたくせに
今は引き離そうとしている。
本当にわからない。
「わからないよ~」
私はベッドに寝転がり
いつのまにか眠っていた。