それでも私は恋してる
「…ゃ…ろ」
誰?
どこからか声が聞こえてきた。
「ふぅっ…」
なんだろこの感触。
温かくて柔らかい…
まるでくちび…唇?
私はパッと目を開けた。
するとすぐ目の前には先生の顔があって
なぜか先生はキスしてる。
「はぁ…幸…教?」
「何だ…起きたのか」
つまらなそうに言う先生。
「起こすなら普通に起こして!」
「お起こしたよ!起きないからだろお前が…」
「だからって!」
私は頬を思いっきり膨らませた。
「無防備に寝てるのが悪い…俺も男だぞ…」
先生は私には聞こえないような声でそう言った。
多分この時先生は理性を保つのに必死だったんだろう。
「ほら風呂入ってこい」
「幸教が入って!私は部屋に戻って入るから」
「ダメだ。ほら行くぞ。何なら一緒に入ってやるか?」
先生はニヤリと笑って聞く。
「なっななな!」
「わかってるよ。とりあえず入れ」
そう言ってお風呂場へと連れていかれた。