それでも私は恋してる
夕食
「じゃあ飯にするか。何がいい?」
・・・・・・・
「…幸教が作るの?」
「だめ?」
「嫌…」
「俺が料理できない人間だとも?」
「めっそうもございません」
あれ?
これ前にもあったよね?
確か先生と仲良くなった保健室で…
私は急におかしくなって思わず笑ってしまった。
「何笑ってんだよ…何でもいいか?」
「うん」
私も手伝ったほうがいいのだろうか?
やっぱり手伝った方がいいよね。
「私も手伝うよ」
「大丈夫だから座ってろ。すぐできる…」
「わかった」
私はしょぼんとしてソファーに座った。
キッチンで料理をしている先生を見ると
すごく手際が良さそうだった。
「やっぱり。すごいな先生は…」
1人になった私は思わず先生と呼んでしまった。
でも先生が気づく気配はない。
私ホッと胸をなでおろした。