それでも私は恋してる
教材室
次の日私はいつも通りに起きて学校へ向かった。
でもなんとなく教室に行くのが嫌だった。
その原因は雅也。
昨日あんなことが会ったら
雅也だって私に会いたくはないはず。
私はどうすればいいかわからず教室の前で立ち止まってしまった。
『何してんだよ?』
今一番聞きたくない声が後ろから聞こえた。
振り返らなくてもわかるこの声は
「雅也…お、おはよ」
そう雅也だ。
私は作り笑顔でできるだけ笑った。
「おはよ。そんな顔すんなよ(笑)」
「そんな顔って…」
良かった。
思ったより雅也は気にしてないみたい。
もしかしたら私のこともあきらめてくれたのかな?
「俺あきらめないから」
その期待もむなしく雅也は私をあきらめてはいないようだった。
「はぁ~」
私は大きなため息をつきながら教室へと入った。
雅也とはこれからも友達でいたい。
でも私が雅也を好きになることはない。
これが私の出した答えなのだ。
どうやったら雅也はそれをわかってくれるのだろう。