それでも私は恋してる



当然ながらその答えはすぐに出てくるはずもなく私はそのまま自分の席へと向かった。



「明~おはよー!」

「おはよー!」



咲の顔を見て少し心が和む。

やっぱり咲の力はすごいや。



「で、昨日はどうだったのよ?」



咲にそう聞かれ私は昨日のことを全て話した。

話し終わると咲は満足した顔だった。



「良かった良かった。それにしても雅也には悪いけどタイミング良かったわね」



つまり咲は雅也のおかげって言ってるわけですか?

確かに考えてみるとそうかもしれない。

咲の言うとおり雅也には悪いけど。



「咲のおかげだよ。本当にありがとうね」

「言葉はいいから今度なんかおごってね(笑)」

「はい!」



私たちがそんなやりとりをしていると



キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴り同時に先生が入ってくる。





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