お互いの気持ち

なんだそっか


そう言ったきりまた葉月は黙ってしまった

少し寂しい顔をして



何なんだよもうー




と思った時




葉月が

今日は家に来るんでしょ?


なんでだ?


忘れたの?今日から孝志の親と私の親が旅行に行くからご飯を私が作るんじゃない


そうだった

そう三泊四日で家の両親と葉月の両親が旅行に行く


かわいい息子が高等部の入学式って日に

気楽な両親だよ



分かったら買い物手伝って



葉月は急に笑顔になった

俺はその笑顔を見た時知らない感覚が体を通り抜けた

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