マワルとソラ
「やっと起きたのね、マワル。」
と笑いながらケイコは言う。
「いいな~ipod。私も欲しいな~。」
「起きて最初の言葉がそれってどうなの?」
やはりケイコは笑っている。
「だって欲しいんだもん。ipodがあれば暇なバスも楽しく過ごせるとおもうんだけどなー。いつか絶対乗り過ごしちゃうよ。」
「ipodがあっても変わらないんじゃない?」
「それでも欲しいの。」
「ハイハイ。じゃあバイトでもしたら?」
「バイトかー…よし、やってみよう。」
「決断するの早いわね。」
「でしょ。」
と言って二人で笑う。
「そういえばユミはどうし…」
と言いかけたところでドアがバシッと開いてユミが教室に戻ってきた。
「マワルー起きたんだ、授業中に寝てたらダメじゃん。」
と言ってユミはケラケラと笑う。ケイコも一緒になってケラケラと笑う。
二人が笑っている横で廻はちらりと宙を見る。またさっきと同じ、けだるそうな格好で空を見ていた。やはり顔は見えないままだ。
ケイコとユミとの楽しい談笑。
いつも変わらない宙の背中。
透きとおった青い空。
これらが順風満帆な高校生活を保証してくれているようで、何だかとても頼もしかった。
そんな希望に満ち溢れた、平和な平和な五月。
と笑いながらケイコは言う。
「いいな~ipod。私も欲しいな~。」
「起きて最初の言葉がそれってどうなの?」
やはりケイコは笑っている。
「だって欲しいんだもん。ipodがあれば暇なバスも楽しく過ごせるとおもうんだけどなー。いつか絶対乗り過ごしちゃうよ。」
「ipodがあっても変わらないんじゃない?」
「それでも欲しいの。」
「ハイハイ。じゃあバイトでもしたら?」
「バイトかー…よし、やってみよう。」
「決断するの早いわね。」
「でしょ。」
と言って二人で笑う。
「そういえばユミはどうし…」
と言いかけたところでドアがバシッと開いてユミが教室に戻ってきた。
「マワルー起きたんだ、授業中に寝てたらダメじゃん。」
と言ってユミはケラケラと笑う。ケイコも一緒になってケラケラと笑う。
二人が笑っている横で廻はちらりと宙を見る。またさっきと同じ、けだるそうな格好で空を見ていた。やはり顔は見えないままだ。
ケイコとユミとの楽しい談笑。
いつも変わらない宙の背中。
透きとおった青い空。
これらが順風満帆な高校生活を保証してくれているようで、何だかとても頼もしかった。
そんな希望に満ち溢れた、平和な平和な五月。