変わりたい *可愛いお姫様*
「あはは、おもしれーな!神崎、握手だよ、握手!んっ!」
グイッと目の前に差し出された手。
私は、恐る恐るその手に触れる。
グッと握られた手。
大きな手…
「大きい…」
思わず出てしまった言葉にハッとする。
「え…なんか…そんな反応初めてされたわ…」
少し照れたような驚いたような顔する鈴木くん。
「あ…ごめんなさい…」
「いや、謝るとこじゃねーよ!サンキュな!男としては嬉しい言葉!」
またニコッと笑った。
トクンとした。