変わりたい *可愛いお姫様*
「神崎は…?行けるの?」
助け船を出すように佐倉くんが聞いてくれる。
「わ、私も…行って、いいの…?」
私の言葉を聞いて、
キョトンとした瑠璃ちゃん。
そして、また大声で笑い出す鈴木くん。
佐倉くんは、小さく溜息をついて、
それから、私の頭にポンを手を乗せた。
「ケンは、お前も誘ったんだけどな?話聞いてなかったか?」
そう言われて、私はプルプルと首を横に振った。
聞いてなかったわけじゃない。
ハッキリ、この4人でって言ってた。
でも…男の子に誘われることなんかなかったし…
私も本当に行っていいのか…半信半疑だったんだ。