変わりたい *可愛いお姫様*
大切な友達
友達って認められた日
「おっはよーっ」
「はよ」
ポンと肩に置かれた手。
振り返ると、そこには鈴木くんの笑顔があった。
そして、その少し後ろに寝むたそうにしてる佐倉くん。
「今日、蒼井ちゃんは?」
「あ…えっと…その…」
急に瑠璃ちゃんの名前を聞かれて、
私は、なぜかしどろもどろになってしまう。
「寝坊とかそんなとこだろう?」
「あ…うん…そうなの。遅刻しないと思うけど…一応先に行ってって…」
佐倉くんの助け船に、ようやくちゃんと理由を説明できる。
やっぱり男の子とあんまり話さないから…緊張する。
昨日だって、結局は…
カフェでしゃべってたのは、鈴木くんと瑠璃ちゃんばっかりだったし…。
「そっかー。寝坊しちゃったのかー蒼井ちゃん!」
ニコニコしながら、鈴木くんが言う。
「ってか…ケンお前…蒼井、蒼井って…」
呆れたように佐倉くんが言うと、
鈴木くんは、ニカッと笑って続けた。