変わりたい *可愛いお姫様*
「ごめんね…」

それだけ言うと、私はリビングに向かう。


「雛姫、朝ご飯食べちゃってね!」

おたま持ったまま、
優しく笑顔で振り返ったママも、

なかなかの美人さんだと思うの。


春妃は、ママ似だもん。


パパだってそんなママを射止めたんだし、

そんなに悪いとは思えないのに…


なんで私だけこんななの!?



時々、自分を違う家の子なんじゃないの?って馬鹿な事を考えてしまう。
< 3 / 57 >

この作品をシェア

pagetop