変わりたい *可愛いお姫様*
私と佐倉くんのやりとりを見てた鈴木くんは、
何かにハッとしたように慌てて言った。
「俺、蒼井ちゃんのこと可愛いって褒めたけど、
別に神崎のこと可愛くないなんて思ってないぞ?」
「え…」
「神崎はさーなんて言うか…素直っていうか、純粋っていうか…
ピュアな女の子なんだなって可愛いって思うし!俺は好きだぞ!神崎!」
ドキンとした。
好きだなんて…
初めて言われた。
「俺も!お前意外といいキャラしてるしな!
お前と友達になれて、俺ら良かったって思ってるし!」
佐倉くんが続けた言葉に、
私はさらに驚かされた。
「えぇっ!?と…とも…友達…なの?」
私の驚いた顔に、
小さく眉をひそめる佐倉くん。
「ちげーの?」