鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★
まぁ妄想ではないが考え事をしていたのは事実だ。
そのせいで風邪引いたかもしれないし。
「飛鳥!私看病してあげる!私が看病すれば直ぐに熱が下がるよ!」
美緒は今思い付いたのか、手をポンッと叩いて言った。
美緒が看病…。
なんか不安だけど、美緒に看病されるのはいいかも。
「…よろしく。」
「うん!じゃあ待ってて!」
そう言って美緒は保健室から出て行った。
…何故待ってて?
一体どこに行ったんだ…?
─────────…
大分経って美緒が保健室に帰ってきた。
息をはぁはぁと切らしながら手には…ん?あれってネギ…?
「お待たせ、飛鳥!」
美緒はネギ?を持って俺の近くまで来た。
「…何それ。」
スッゴい嫌な予感がするけど俺は美緒に聞いた。
「風邪引いた時はネギを首に巻き付けると治るんだよ!だから、持ってきたの!」
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