鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★
「馬鹿なこと言ってないで私の話を聞きなさい。」
…あの光が、全然怒らない。今日嵐が来るんじゃない?
「今日6時に神社の鳥居の前ね。分かった?」
「…朝の6時過ぎてますよ。」
「はいはい。そんなボケに突っ込んでる暇ないの。分かったなら切るわよ。」
今日の光、いつもの光じゃない!可笑しいよ!
いつもなら『ウザイ。消えろ。』とか言うのに!
…光、頭打った?
「…あんた私のことなんだと思ってんのよ。」
「……。それより神社って何で?今日何かあったっけ。」
鬼だなんて言えない。
「はぁーーー。」
ため息ながっ!
「今日はお祭りじゃない。忘れてたの?あ、それから浴衣着てこい。あー楽しみ♪『ブチッ』」
「……。」
『ツーツーツー』
…おい。勝手に切るなよ。
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