鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★
「安藤。浴衣が台無しになるよ」
「あ゙ぁ?」
「光ちゃん。怖いって」
私は光から逃げるため、飛鳥の後ろに隠れた。
光の顔が鬼になってるよー…。
「まぁ、今日は許してあげるわ」
…ホッ。良かった
今日はお祭りで機嫌がいいんだった。
無事、私の命は救われた。
「美緒。花火、上がるんじゃない?」
飛鳥は空を指差して言った。
あ!そうだ。もうすぐ…
─バンッ
「おぉ!花火だぁ!」
ちょうどタイミングよく、一発目の花火が上がった。
三人とも空を見上げて、ニッコリ笑ってる。
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