鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★
「ごめんごめん。そりゃあ美緒にとっては嬉しい言葉よね」
「もちろん!」
飛鳥が顔を近付けて来るからキスされるのかと思ったら、私の耳もとで囁いたの。
…キャッ!照れちゃう。
「ふふっ。その顔ウザいわ。殴りたくなっちゃう」
…こ、こわい。
笑いながら言うところが余計にリアルでこわい。
「美緒ちゃん、光ちゃん!はーやーく!」
気付くと、飛鳥と陸くんはもう随分と前を歩いていた。
陸くんが手を大きく振って私たちを呼んでる。
「今行くー!」
私は返事をして走った。
やっぱりお祭りは最高だね!
今日はすんごい楽しかった!
「お祭りはまだまだこれからだよ、美緒ちゃん」
そーだね。まだ食べたりないもん!
いっぱい食べなきゃ!
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