恋の公倍数(受験生+塾講師)



でも、感謝してる。


親には。



塾だって、ただじゃない。



父親が働いた金で、月謝を払って塾へ通わせてもらってるんだって

最近はちゃんとわかってる。



私はひとりで生きてきたわけじゃない。


親のおかげでここまで大きくなったんだって…





それを中学3年生になるまで知らなかった私は、

大バカだと思うけど。



教えてくれたのは、まーちゃん。


『信じてついてきな』って言葉を信じて、

私はまーちゃんについていこうと決めた。




塾へ通い始めたのが中3の夏。



今では、塾が一番の自分の居場所になっていた。







< 5 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop