ココロのイブキ
「ココロちゃんて案外素直だね」
『……私そんな冷たい人間じゃないし』
「はいはい(笑)」
叶くんが頭撫でてくる
……うざっ
「うざい?」
『分かった?』
「分かりやすいねーココロは!!」
『あ、そ』
怖いオーラ、いつも出てるって言われてきた。
だから誰も私に寄らなかった。
私もめんどくさいもん
女同士の表面での付き合い
ある意味、よく私に触れたよね、この男は。
『……あのさ』
「ココロ、」
『え』
頭にあった暖かい手のひらが私のほっぺに移る。
「なんかすっげー怖い顔してる」
またか。