ココロのイブキ
記憶
記憶の中の私は
それでも、まだ笑っていた
いつから「怖いオーラ」とか言われるようになったのかな……
『……今何時?』
撫でられたままの頭を動かしケータイを見る
「えっ帰っちゃうの?」
時刻は21時19分
『そりゃもうこんな時間だし。』
あんまり頭撫でられたくないし
「……このまま朝まで居るのかと思った」
撫でられてた手が止まった。
よし。
『彼女と過ごして下さーい』
「だから彼女居ねぇってば」
『セフレになる気は無いのでー』
「する気も無いですよ~」
『それは良かったー』
良かったーって思って立ち上がろうとした瞬間
彼も一緒に立ち上がり
私にキスをした。