雪のメール


「はぁー疲れたぁ!」
「おつかれさん。休めば?」

ひざに手をついて汗をふいていると
後ろから藤谷と藤谷のお友達さんが。

「うーん・・・もうちょっと走ってから・・・
ところでそっちのお方は?」
「あぁ、俺の友達の沢藤」
「優人の親友の沢藤拓です。」

藤谷より背が大きいその人は
あたしにとって見れば巨人。
すごく大きいけどおおらかそうな人。
髪は藤谷より短い・・・かな。
ちょっと長めの坊主みたいな感じ。

「どうも初めましてー山田ちえです」
「俺のことは自由に呼んで!」

自由にって言われるとちょっと
迷っちゃうな・・・・・・。
それじゃ、えーとえーと・・・。

「たっちゃん?」
「・・・はい?」
「・・・っ!それ超いいじゃんっ!
よかったな、たっちゃん!」
「~っ!!!藤谷までっ」

そのまま、仲良くけんかしながら
走り回る二人。
うわぁ、本当に楽しそう。

結局けんかは藤谷が勝ったみたい。
おっしゃ!と叫びピースサイン。
私もなんだか嬉しくなって
ピースで返してしまった。

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